ツーリングで雨が降りそうになった時の対処法

「日本には四季がある=雨が降る」ってこと

これから梅雨の季節ですね。
多くのライダーの方はツーリングができない日が多かったり、せっかく休日を作ったのに雨でツーリング自体が流れてしまったりと、フラストレーションがたまりやすい季節になると思います。

そんな季節でも、悪天候のすきまをぬってツーリングに出かけようと考えている方も多いのではないでしょうか。そんな時に困るのは、
「今雨が降ってないけど、降りそうな天気」
具体的には降水確率20%~30%の時、皆様はどのような対策をとってツーリングに出かけますか?

今回はそんな、雨は降ってないけど、降りそうなとき、降り出した際にライダーができる対策や心構えを紹介したいと思います。

その1 出かける前に降りそうな気配を察知したときにできること

前日にしっかりと準備をして次の日、「さあツーリングに出かけるぞ」と思ったら雲行き怪しい・・・
ライダーなら一度は経験したことのある場面ではないでしょうか。

そんな時にできる対策は、もちろん雨具を持って行くこと。
全身を雨から守ってくれるカッパは必需品だと思います。
特にライダー向けのレインコートは、速度があって雨が通常よりも強く叩きつけられるライディング中でも、雨が染みにくい構造になってますので、ライダー向けのレインコートを持って行くことをオススメします。

私のオススメレインコートはyamahaから出ているレインスーツ各種。
手ごろな価格から本格的なレインスーツまで幅広くそろってますので、予算や使用用途に合わせて選べます。

また、忘れがちなのは雨を拭くためのタオル。
大きめをオススメするのはもちろんですが、ぬれたバイクを拭くタオルもあると、シートやタンクを拭くことができて衣服がぬれずに済みますよ。

雨具を持参する以外でできることは?

雨具の準備以外で準備できることは、天気予報をみてどこの地域で雨が降っているのかを確認することです。
天気は基本的に西から東に移り行くものですので、西日本の広い地域で雨が降っていて、関東圏の降水確率が高い場合は、高確率で時間の経過と共に雨が降り出すでしょう。
こういった場合はツーリングの延期などを、検討してもいいかもしれません。

上記とは違う条件として、ツーリング先の地域に低気圧があり、突発的な雨が予想されるため、降水確率が高い場合もあります。
前日まで、天気予報がよかったのに当日急に悪くなる場合に、この現象がよく起きます。
こういった場合、雨雲は途切れ途切れにでき、地域ごとに雨が降ることがあるので、雨雲を避ければ雨にぬれずにツーリングができることがあります。
出かける前に雨雲レーダーを確認して、ツーリング先の雨雲と、その西側の雨雲も確認してみてください。

その1まとめ

1 少しでも雨が降りだったら、雨具を持っていこう。
2 雨にぬれずに切り抜ける方法もあり、天気予報は必ずチェックしよう

その2 走行中に空に黒い雲があることに気づいたときにできること

いかにもゴロゴロ言いそうな雲が進行方向にある。
そんな場面もツーリングしていたらよく見かける風景だと思います。
そんな時にできることを3つ挙げさせていただきます。

一つ目 まずは止まって雨雲レーダーをチェック

ツーリングのいろいろな場面に言えることなのですが、トラブル解決の秘訣は一旦バイクを止めることにあると思います。
雲行きが怪しかったり、雨がぱらついてきたときに走り抜けたくなる気持ちはわからなくはないのですが、そこで止まる勇気を持てれば今後の選択に余裕が持てます。
近年の気象衛星は非常に高性能で、部分的に発生した雨雲を正確にとらえることができますので、バイクを止めた際には、雨雲レーダーをスマホアプリなどで確認し、
・進行方向に雨雲がないか
・気象レーダーにとらえられないほど小さい雨雲なのか
・時間予報を見て、どちら側に雨雲が抜けるのか
などを確認してみてください。

二つ目 対向車のガラスを見てみる

進行方向に雨雲があり、雨が降っているかを簡単に確認する方法として、対向車のガラスに雨が付いていないか、ワイパーが動いていないかなどがあります。
これは走行中にも確認できますし、トンネル等で止まれず、先がわからなくても、対向車が濡れていたら、トンネルを抜けた先では雨が降っていることが分かりますので、天気を知る非常に有効な手段といえます。

三つ目 できれば大気圧の確認

事前の準備は必要ですが、大気圧計をお持ちであれば、バイクを止めて大気圧を確認することをオススメします。
雲ができている時点である程度気圧は低くなっているとは思いますが、定期的に気圧を確認し、急激に気圧が低下しているのを察知していれば、雨雲を確認せずともこれからの天気が下り坂なのか、それとも回復するのかを推測することができます。
目安として同標高で10~20hPa気圧が変化し、黒い雲が発生しているようなら、雨具を着るように私はしています。

その2 まとめ

・ バイクを止めて雨雲レーダーをチェック
・ 対向車のガラスがぬれているかチェック
・ できれば大気圧をチェック

その3 雨が降り出したときにやること

屋根があるところに緊急避難

ヘルメットのシールドに雨粒が付き始めたら、屋根があるところを探してください。
人工物(建物や軒下)があれば理想ですが、山の上ではないこともありますので、そういった際は、木の枝が張り出している安全な道路わきなどでも大丈夫です。
葉っぱなどが少しの水滴ぐらいなら、屋根の代わりをしてくれますので、次のアクションをとるまでの時間ぐらいは確保してくれます。

雨宿りするか、雨具を着て走るかの判断について

とりあえず屋根がある場所に避難できたら一安心です。
次のアクションとして、雨宿りをするか雨具を着て走行するかの判断になると思いますが、ツーリング初心者のうちはなかなか難しい選択になると思います。
いろいろな条件を総合的に評価して判断を下すべきなのですが、私は止まって雨が抜けるのを待つ選択が多い気がします。
特に山の上の雨は通り雨が多く、1時間もせずとも雨雲が通り抜けてくれることが多いので、休憩がてら雨宿りを選択するようにしています。
では、この雨が通り雨なのか、広範囲の雨なのかを見極める方法ですが、これも雨雲レーダーをチェックするのが最適です。
最近は時間予報の精度も高いですから、ぜひ参考にしてみてください。

ちなみに私が雨宿りをするか、雨具を着て走るかの判断を下す際に参考にしている情報を箇条書きにします。(これがすべてではありませんが)
詳細を書くとこれで一記事ができてしまうほどですので、説明は省きますが、何かの参考になればと思います。

・ツーリングスケジュール
・この後のルートが道が荒れていないかどうか
・バイクが雨に強いかどうか
・タイヤは雨に強いかどうか
・タイヤの残り溝
・自分の体力
・ぬれた後に休憩できるか
・持ち物がぬれても大丈夫か

その3 まとめ

・とりあえず、雨が避けられるところへ
・走り出すなら後悔しない選択で!

まとめ

いかがでしたでしょうか。
雨に降られると、せっかくのツーリングで高まったテンションが下がってしまうとは思いますが、こればっかりはしょうがないと思います。
しかし、ベテランライダーになっていくと雨がなんともなくなってくるとも聞きます。
ここは経験と知識の差が出ているのだと思いますので、この記事をご覧になって、あなたのツーリングスキルが向上し、ベテランライダーと似た志向になってゆき、ツーリングをより楽しめるようになったのなら幸いです。

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